この度、岐阜県臨床耳鼻咽喉科医会会長に就任致しました 森芳郎でございます。
まずもってこの歴史ある岐阜県耳鼻咽喉科医会の7代目会長職を任された重さに身が引き締まる思いです。
最初に簡単なプロフィールを皆さんに紹介させて頂きます。昭和58年3月に昭和大学医学部を卒業し、同年岐阜大学耳鼻咽喉科学教室に入局。その後高山赤十字病院・大学院を経て平成3年4月から15年11月まで各務原市の公立学校共済組合東海中央病院に勤務。平成15年12月に大垣市で開業し現在に至ります。
令和4年4月より前会長松原茂規先生からのバトンタッチで引き継ぐことになりましたが、振り返りますと、松原会長任期4年間の特に後半2年間はご苦労の連続であったと推測されます。現在も続く新型コロナウイルス感染症の猛威と新たな日本臨床耳鼻咽喉科医会の発足と組織・運営活動に対して松原先生は積極的に発言と対応をされて来られました。私のこれから2年間はこれまでの基礎創りから、更に実行と結果が求められるだろうと思います。松原先生のようには出来ませんが、会員の皆様の生の声を大切にしながら時代に即した耳鼻咽喉科診療を目指してまいります。そのことが次の若い世代の耳鼻咽喉科医にとって魅力的で充実感を感じさせる日々に繋がると固く信じています。
さて、令和4年4月からの診療報酬改定では、乳児加算・外来感染対策向上加算・免疫療法治療管理料・耳鼻処置点数加算・高度難聴指導管理料(年1回)など耳鼻咽喉科に取っては一見追い風が吹いてきたように見えますが、日々の外来では、感染症を持つ小児受診患者数の大幅な減少や入院患者数・手術件数の減少は耳鼻咽喉科頭頸部外科本体の根幹を揺るがす問題だと考えます。この数年でコロナ禍前に戻るとはとても思いませんが、医会の存在意義を考えながら岐阜県地方部会と連携して、地道に患者さんの満足度アップに貢献出来るよう努力していくつもりです。
今後とも皆様のご支援を賜りながら、臨床耳鼻咽喉科医会の更なる発展に精一杯力を尽くしますので、何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。